【投稿者】ISKG
「診療報酬改定」ですが、あまり耳にしたことが無い方が多いかもしれません。
「診療報酬改定」とは、「診療報酬」が改定されることを言います。
直球すぎる内容でイメージが付きにくいと思いますので、解説します。
診療報酬とは、「保険医療機関等が行う診療行為やサービスに対する評価として公的医療保険から支払われる報酬」のことを言います。
医療機関にかかると点数計算され、1点あたり10円で計算します。
更にイメージをしやすくするために、例を記載します。
初めて行った診療所(クリニック)で診察をしてもらったときには、「初診料」が算定されます。
2024年5月までは、初診料は 288点 となっています。
1点あたり10円と考えると、本来は2,880円支払わなければいけません。
医療機関の窓口に保険証(または、マイナンバーカード)を提示することで、 診察を受けた人は、窓口での負担は3割(年齢や公費等により負担割合は変更となる可能性あり)の 288点 × 3 = 864円(四捨五入している医療機関は、860円) になります。 窓口で負担しない残りの7割分については、健康保険(協会けんぽや各市町村の国民健康保険等)が負担します。
もちろん、医療機関で保険証の提示が無ければ、窓口での負担は10割となります。
このように、保険証を持っていることで、窓口での負担が軽減される形になっていて、医療機関に行くハードルが低くなります。
診療報酬には、「技術やサービスの評価(例:初診料)」以外にも、「物の評価(医薬品の価格(薬価)、医療材料の価格)」もあります。
その診療報酬の内容が、2024年6月1日から変わりました。
例:初診料(診療所)
・2024年5月31日まで:288点
・2024年6月1日から:291点
薬価についても改定されていて、平均的に下がっているようです。
※薬価については、2024年4月1日から改定されています。
詳細を書ききることがかなり難しいために、詳しく知りたい方は 厚生労働省 の以下のページに記載がされていますので、ご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000196352_00012.html
※PDF 01 令和6年度診療報酬改定の概要 (全体概要版)【5MB】
上記ファイルが、ざっくりと把握されたいときに活用できると思います。