Google FirebaseのDynamicLinksというサービスが2025年8月に利用できなくなります。
Firebase DynamicLinksとはURLにアクセスすることによりアプリを起動したり、規定のURLへリダイレクトしたりする機能のあるサービスです。URLをQRコードにすることにより広告にQRコードをのせてアプリのインストールやアプリ内コンテンツへのリンクをする等ユーザーの体験価値を上げることができまきます。
また、短縮したURLを生成してQRを綺麗に見せたり、リンクのクリック数等の統計情報を詳しく見ることもできます。
弊社アプリ「ぶらりん@タウン」ではサービスを利用していたので代替となる方法を探すこととなりました。
各公式のサービス(ユニバーサルリンク,アプリリンク)を利用する
始めにAppleの提供するユニバーサルリンクとGoogleが提供するアプリリンクの仕様を確認します。
以下はFirebaseの公式にある比較表です。
リンクをクリックした時の動作に難がありそうなのと短縮URL作成機能が無いのが分かります。
代替サービスを利用する
ユニバーサルリンクとアプリリンク以外の統計機能等が豪華な傾向のある代替サービスを調査しました。
機能面を満たせるサービスを探す所からスタートします。「ぶらりん@タウン」での機能要求は少なく3つです。
- アプリがインストールされていない場合はストアに遷移し、インストールされている場合機能へのリンクとなる
- 機能へのリンクとして動作した場合カスタムパラメータを渡せる
- RESTで短縮URLを出力できる
その他、コスト、開発のしやすさ、何かあった時を考え問い合わせ対応の面も考慮に入れて比較表を作成し、検討しました。(下記参照)
どのサービスを選ぶか
比較した結果、弊社のサービスとマッチしていると判断して、各公式での実装(ユニバーサルリンクとアプリリンク)を有力な候補とすることにいたしました。
Googleの比較のページではユニバーサルリンクを使用した場合でアプリが既にインストールされていてパラメータを渡す時URLに遷移後ワンクッション発生する記述でしたが、実際に実装してみたら発生しませんでした。
短縮URL以外は妥協できること、そして利用回数で料金が発生しない点を評価しました。
しかし、ユニバーサルリンクとアプリリンクでの実装は代替サービスを利用する場合に比べて実装で躓く可能性は高いです。(実際AndroidのDEBUG版の署名の問題で解決に時間が掛かりました・・・)
他サービスについては、いくつか実際に実装もしましたが実装難易度は大差なかったように思いました。
各社様代替手段探しにご苦労されていると思いますが、判断のための一助になれば幸いです。